
真鯛が旨いとはこういうことだ
ルート54から一本入った西浦エリアの漁港沿い、奥へ奥へと進んでいくとトタン屋根の小さな集落が見えてくる。
ここに「まる弥の魚卓」を営む柴田さん一家は代々地元漁師の家系で、もともとは干物の販売を行なっていたが、10年前にランチ営業を始めたところ鯛茶漬けの美味しさが評判を呼び、いまでは海外からのお客さんがここを目指して訪れるほどの人気スポットだ。
「とにかく魚は新鮮さが一番。干物も水揚げしてすぐ仕込むから味が良いです。鯛茶漬けも鯛めしも我が家の味そのままです」と語るのは女将の柴田弥生さん。
名物の鯛茶漬けはもちろん、鯛めしやあら炊きも絶品で、特にコク深い味噌汁は、この店の味を締めくくる一杯として欠かせない。辺鄙な場所にありながら、一度訪れたら忘れられない味がある。漁港の風景とともに、ここでしか味わえない海の幸を堪能してみてはいかがだろうか。

