幸せな香りに包まれて
今宿街道から長垂海岸側へ入ると、波打ちの音と共に潮風にふわりとパンの香りが漂ってくる。そこに「パン屋前」と書かれた古びたバス停を見つけたら、その建物がヒッポー製パン所だ。店名のHippoはカバを意味し、暖かみのある店内のあちこちにカバの人形や絵があって、絵本の世界に迷い込んだような雰囲気だ。


看板商品のクロワッサンは福岡一の呼び声が高く、また人気の塩パンは素材の味わいが絶妙で、平日でも売り切れるほど評判だ。
「最近は高級なパンも流行っているようだけど、うちはあくまで素朴なパン、近所のこどもがおこづかいを握りしめて買いに来られるような、優しいパンを作り続けたいです」と語る店主の安元信一郎さん。
海辺の散策を楽しみながら、心に優しいパンの味をぜひ一度体験してほしい。



